2012年 10月 18日

これは便利![周波数分析器]iPhone無料アプリ

カテゴリー その他

ハウリング対策にもいろいろな方法がありますが、あまりきこえに影響しない軽いハウリングでは周波数を特定してその利得を下げるといった調整を行います。その周波数の特定にリアルタイム周波数分析器(スペクトルアナライザー、通称スペアナ)が便利です。昔は100万からした高価な測定器ですが、iPhoneの無料アプリにあるのを見つけたので試してみました。

エタニ電機さんという技術レベルの大変高い音響用測定器などを開発・製造・販売している会社が開発したアプリで、”ETANI RTA”と言います。iPhone内臓マイクを使い実時間で周波数スペクトル解析してくれます。Apple Storeから入手できます。
このスクリーンショットはよくあるハウリングの周波数3kHzにピークがある例です。下部のカーソルをタップすると縦の点線(カーソル)が左右に動かせて、周波数数値とレベルが黒い小窓の中に表示されます。

その他に補聴器の調整で、ある環境で気になる音があり改善する場合などでも、周波数やレベルがわかるのでより早く正確な調整ができます。このアプリを知る前はPCのフリーウェアである、Wave SpectraとWave Generatorをもっぱら使っていました。これも補聴器技能者必見のソフトと思います。

下図の様にいろいろな設定も可能です。測定時間が無料版は15秒と制限がありますが、有料版は長い設定ができまたAカーブフィルターを入れて騒音計として使えたり、複数データの保存等々も行えます。

コメント(5)

コメント(5) “これは便利![周波数分析器]iPhone無料アプリ”

  1. 永井淳on 2015年11月07日 at 5:30 PM
    騒音計として使いたいのですが、Aフィルターとはどのようなものですか?
  2. betterageon 2016年1月12日 at 10:58 AM
    永井様
    コメントありがとうございます。お返事が大変遅くなり申し訳ありません。
    騒音の大きさを数値として計測する時は低域から高域まで平坦な周波数特性でなく、2kHzを中心に低域と高域をなだらかに低下させたフィルター(帯域通過フィルター(バンドパスフィルター))を通して測ることになっています。
    このAフィルターは、元々は人間の聴覚特性(純音ラウドネス特性)を近似するために考案された特性で、このフィルタをかけた音圧レベルを騒音レベルと呼んでいます。Aフィルター(A特性)はJIS規格などで規定されています。
    また、現在は騒音計としてはSoundMeterとか騒音チェッカーなどという呼び名でiPhoneアプリも各種あるようですので,App Storeなどで検索し検討されても良いかと思います。
  3. たけon 2016年3月19日 at 12:42 AM
    こんにちは
    これは低周波音の測定も可能ですか?
  4. betterageon 2016年3月23日 at 10:47 AM
    おはようございます。
    このアプリは20Hzから20kHzの周波数範囲で、測定周波数ポイントは1/1,1/3,1/6octのいずれかを選択できます。
    詳しくは、etani rtaで検索願います。
  5. たけon 2016年3月19日 at 1:12 AM
    こんにちは
    これは低周波音の測定にも使えますか?

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